七々子塗は、津軽塗で用いられる「研ぎ出し変わ塗り」という技法の一つです。
「空種紺上」は、空色の漆に種を蒔き付け、上に紺色の漆を塗って仕上げた箸です。
七々子塗は、漆塗り下地(本堅地)が終わるとその上に漆を塗り、その漆が乾かないうちに一面に「なたね」の種子を蒔き付けます。
漆が乾ききる寸前に「なたね」の種子を「へら」でかき取ると一粒ごとにその種の跡がつきます。
完全に乾いてから、軽く研いでから好みの色漆を塗ります。
この漆が完全に乾いてからさらに研ぐと細かな円の模様が現れ、七々子の模様の肌ができます。
長さ |
約23.5cm |
重さ |
約21g |
使用上の注意 |
食洗機、電子レンジ、オーブンの使用は不可です。紫外線は避けてください。水に長時浸けないでください。スプーンなど金属器具、陶磁器で傷つく場合があります。 |
お手入れ方法 |
ぬるま湯で柔らかい布を使い・・・と言われていましたが、調べてみると中性洗剤にスポンジもかという産地からの情報もありましたので、実験してみました。 普段の洗い方である水またはぬるま湯に中性洗剤とスポンジで、箸は2年以上、お椀は数ヶ月経過しました。結果は傷による劣化は感じられませんでしたが、明らかに新品ではありません。 つまり、接客用に新品状態を保ちたい場合と普段使いで楽しみたい場合でお手入れ方法が変わるものなのだと結論付けました。
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